<施工手順の概要>               

@晴天時に必ず乾燥したチップを用いて水気の無い状態で施工してください。 
A10リットルバケツで3杯のチップとバインダー2.5kgを加え、個々のチップ全体が光ってみえたら(3〜5分)
 1m□の木枠に流し込み 均等に敷き均した後、3〜5u毎に熱ローラーを転がすか、熱したコテ又は
 アイロンで平坦に押さえてください。
 
B施工後は、夜露が掛からない様、養生してください。
 ナイロン、ビニール素材は接着すると剥がれませんので、舗装面から離して下さい。やむなく固化前の状態で直接
 覆う場合にはポリエチレン
素材の透明シートにしてください。 
C施工が複数日になる場合には、前日舗装済み箇所接続面(打継面)に擦り付け部分を設けておくと、打継面がきれい
 に仕上がります。加えて、日々の第一バッチを練り混ぜる前に、ミキサー表面にも予め樹脂を塗ってから練り混ぜると
 均一な品質が確保できます。(ミキサー表面に樹脂が付着するため、所定の樹脂量を確保できます)
 
D気温が低いと、バインダーの粘りが強く、缶内の付着残存量も多くなりますので缶を暖めて下さい。
E樹脂は、最低気温5℃以下では固まりませんので、加温養生を施すか数日間放置するかを検討しておいてください。
 表面のチップを触ってネバネバ
している内は固化していませんので、養生を継続してください。 
F予め晴天でも低温が予想される場合には、最初からDの方法にて暖めたバインダーを投入してもらえれば、硬化時間
 が早くなります。ただし、暖めた缶は、当日中に使い切ってください。

< その他重要事項>

練り混ぜる骨材(ウッドチップ)は乾燥状態のものをご使用ください。
 伐採木からチップ加工したばかりのものは、接着が悪かったり、施工後チップ自身の乾燥により収縮亀裂が生じる
 ことがあります。
・雨天時の施工は避けて下さい。(水分と接触すると乳白色に変色し強度が弱くなります) 冬季間は夜露の養生を
 してください。
・気温が5℃以下の場合には硬化しませんので、加温養生が必要になります。
 (夏場は2時間程度、気温15℃位では4〜5時間程度で固まります。)
・厚さ3cmで1m2の施工は、チップ(10リットルバケツ3杯)に対して2.5kgの樹脂とを練り混ぜて下さい。
・練り混ぜには、手練り若しくは左官用モルタルミキサーをご使用下さい。
  (土木用サイドドラムミキサーは不向きですので使用しないで下さい)
・本製品は長時間空気と接触しますと固結してしまいますので、使用後は必ずキャップをして保存して下さい。
・施工の際に使用した道具の手入れは、市販のペイント薄め液等で拭き取って下さい。
・樹脂の投入量により、接着強度が変化しますので、試験施工を事前に実施して下さい。
 (パルプチップの様に表面がスベスベしたものより、簡易破砕装置によって引き裂かれたウッドチップの方が、
 チップに吸収されるレジン量が多くなります。)
・樹脂は、動植物に無害ですが、固化後800℃以上に熱せられた場合は融解し、燃焼時には有毒ガスが発生するため、
 高温の箇所(ボイラー室等)にはご使用にならないで下さい。
・ご使用の際には、ゴム手袋等をご着用下さい。